屋上やベランダ、バルコニーなどの防水は、施工した直後の状態がいつまでも続くわけではなく、雨風や紫外線などの影響を受けながら少しずつ変化していきます。
そのため、
「防水工事をしてから何年くらいでメンテナンスすればよいのだろう」
「まだ雨漏りしていないから、そのままでも大丈夫だろうか」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
防水のメンテナンス時期には一定の目安がありますが、年数だけで判断することはおすすめできません。
同じ時期に施工した建物でも、使用されている防水材や施工方法、日当たり、雨風を受ける程度、排水状況などによって劣化の進み方が変わるためです。
実際に国土交通省がまとめたマンションの大規模修繕工事の実態調査では、
修繕周期は12〜15年に集中していますが、これは建物全体の大規模修繕についてのデータであり、すべての防水工事にそのまま当てはめられるものではありません。
大切なのは、施工からの年数を一つの目安にしながら、現在の防水層にどのような変化が起きているのかを確認することです。
今回は、広島市を中心に防水工事・シーリング工事を行う私たち株式会社利上が、防水のメンテナンス時期の考え方や見逃したくない劣化サイン、業者へ相談するタイミングについて分かりやすくご説明します。
防水メンテナンスは何年が目安?
防水のメンテナンス時期を考えるとき、「10年経ったら工事」「15年までは大丈夫」と年数だけで判断したくなるかもしれません。
しかし、防水工事にはさまざまな工法があり、施工されている場所や環境によっても状態は変わります。
そのため、年数はあくまで点検を検討するきっかけとして考えておくことが大切です。
10年前後は状態を確認する一つのタイミング
国土交通省がまとめたマンション大規模修繕工事の実態調査では、
実際に大規模修繕を行ったマンションの修繕周期について、「13年」が最も多く、12〜15年で実施されたケースが全体の約7割を占めています。
また、国土交通省が整理した修繕部位と修繕周期の資料では、屋上の露出防水について、修繕時期の調査結果として8〜15年程度という幅が示されています。
このような資料からも、防水部分については施工後10年前後を迎えた段階で、一度状態を確認しておくことがメンテナンスを考える一つのきっかけになります。
ただし、これは「10年経ったら必ず防水工事をしなければならない」という意味ではありません。
まだ良好な状態を保っている場合もあれば、施工からそれほど年数が経っていなくても、環境などによって劣化が進んでいるケースもあります。
工法によってメンテナンス時期は変わる
建物の防水には、ウレタン防水、FRP防水、シート防水、アスファルト防水など、さまざまな施工方法があります。
たとえば、液状の防水材を塗り重ねて防水層を形成するものもあれば、シート状の材料を敷いて雨水の浸入を防ぐものもあり、構造はそれぞれ異なります。
さらに、防水層そのものだけではなく、表面を紫外線などから守るためのトップコートが施工されているケースもあります。
この場合、防水層をすべてやり替える前に、トップコートを塗り替えて保護機能を維持するという考え方もあります。
反対に、防水層そのものに膨れや破れが起きていれば、表面だけを塗り替えても十分なメンテナンスにはならない可能性があります。
現在どのような防水工法が使われているか分からない場合には、ご自身だけで時期を判断せず、専門業者に確認してもらうと安心です。
広島市でも建物ごとの環境を考えることが大切
同じ広島市内にある建物であっても、防水部分が置かれている環境は一つひとつ異なります。
日差しを強く受ける屋上と日陰になりやすい場所では表面の状態が異なることがありますし、落ち葉などが排水口に集まりやすい場所では、雨水が長く残ってしまうケースもあります。
また、台風や大雨などで強い雨風を受けることも、防水部分を確認するきっかけになります。
施工から何年経ったかだけを見るのではなく、
「以前と比べて表面が変わっていないか」
「雨のあとに水が残っていないか」
など、普段から建物の変化に目を向けておくことが重要です。
防水メンテナンスを検討したい5つの劣化サイン
防水のメンテナンスでは、施工した年を覚えておくことに加えて、目に見える変化を確認することが大切です。
ここでは、屋上やベランダ、バルコニーなどで確認しておきたい代表的な症状をご紹介します。
表面の色あせや変色
比較的気付きやすいのが、防水部分の色あせや変色です。
日光や雨風を受け続けることで、施工当初と比べて表面の色が薄くなったり、ツヤがなくなったりすることがあります。
色あせだけですぐに雨漏りが起こるとは限りませんが、表面を保護している塗膜が少しずつ劣化している可能性があります。
防水工事をしてから年数が経過しており、以前とは明らかに状態が変わっている場合には、一度確認するタイミングと考えてよいでしょう。
ひび割れが見られる
床面や防水層にひび割れが見つかった場合にも注意が必要です。
細かな表面のひび割れから、下地にまで影響しているものまで状態はさまざまで、見た目だけでは深さを判断できない場合があります。
特に、以前よりひび割れが大きくなっている、同じ場所で繰り返し発生している、複数のひび割れが広がっているといった場合には、そのままにしないことが大切です。
雨水が入り込む経路になる可能性もあるため、早めに状態を確認しましょう。
防水層に膨れや浮きがある
床の一部が膨らんで見えたり、防水材が下地から浮いたようになったりする症状も、防水メンテナンスを考えたいサインです。
防水層の下に水分などが残っている場合や、防水材と下地の密着状態に問題が生じている場合など、さまざまな原因が考えられます。
国土交通省の公共建築改修工事に関する仕様でも、既存防水層の損傷や剥離、浮きなどについて、それぞれ状態に応じた処理を行うことが示されています。
膨れている部分だけをご自身で切ったり、上から塗料を塗ったりすると状態を悪化させることもあるため、専門業者に相談したほうがよいでしょう。
雨のあとに水たまりが残る
屋上やバルコニーでは、雨水が排水口へ流れるように床面に勾配が設けられています。
そのため、雨が止んでも長時間大きな水たまりが残っている場合には、排水口の詰まりや床面の状態などを確認する必要があります。
まずは落ち葉やゴミが排水口にたまっていないかを確認し、清掃してみましょう。
それでも水が流れにくい状態が続く場合には、下地の状態や勾配など別の原因が考えられます。
防水層の上に水が長時間残る状態は好ましくないため、「いつものことだから」と放置せず、原因を確認することが大切です。
雨染みや雨漏りが発生している
室内の天井や壁に雨染みができている、屋上やバルコニーの下側から水が出ているなど、すでに雨漏りが確認できる場合には早めの対応が必要です。
雨漏りは、防水層だけが原因とは限りません。
外壁のひび割れやサッシ周辺、建物の継ぎ目に施工されているシーリング材などから雨水が入り込んでいる場合もあります。
実際に水が見えている場所と、雨水が建物内部へ入り込んでいる場所が離れているケースもあるため、表面だけを補修するのではなく、原因を確認することが重要です。
広島市で防水メンテナンスを依頼するときのポイント
防水部分の劣化に気付き、専門業者へ依頼するときには、「いくらで施工できるか」だけではなく、現在の状態をきちんと確認してくれるかを見ておくことが大切です。
防水工事は、完成すると下地や施工途中の状態が見えにくくなるからこそ、一つひとつの工程を丁寧に行うことが品質につながります。
必要な工事を状態に合わせて判断してくれるか
防水メンテナンスには、表面の保護材を塗り替える方法から、防水層の部分補修、防水層そのものを施工し直す方法までさまざまな選択肢があります。
まだ十分に機能している防水層まで必ず撤去する必要があるとは限らず、反対に劣化が内部まで進んでいる場合には、表面を塗るだけでは対応できません。
そのため、築年数や前回の施工時期だけを見て工事内容を決めるのではなく、実際の状態を確認したうえで施工方法を選ぶことが重要です。
国土交通省も、マンションの修繕について、建物や設備の劣化状況と修繕周期の両方を判断材料とする考え方を示しています。
「何年経ったから工事する」ではなく、「現在どの部分にどの程度のメンテナンスが必要なのか」を分かりやすく説明してくれる業者を選びましょう。
防水だけでなくシーリング部分も確認する
建物への雨水の浸入を防いでいるのは、屋上やバルコニーの防水層だけではありません。
外壁材の継ぎ目やサッシ周辺などにはシーリング材が使われており、この部分も時間の経過とともに硬くなったり、ひび割れたり、隙間ができたりすることがあります。
せっかく屋上の防水をメンテナンスしても、別の部分から水が入り込んでいれば、雨漏りの原因を解決できない可能性があります。
防水工事を依頼するときには、必要に応じて建物全体のシーリング部分まで確認できる業者へ相談するとよいでしょう。
見えにくい工程まで丁寧に施工する会社を選ぶ
防水工事では、新しい防水材を塗ったり敷いたりする工程だけでなく、その前の下地処理も重要です。
汚れを取り除く、傷んだ部分を補修する、凹凸を整えるなど、完成後には見えなくなる作業が防水層の仕上がりに関わります。
私たち株式会社利上では、どれだけ小さな作業であっても手を抜かず、一つひとつ丁寧に行うことを大切にしています。
また、防水工事とシーリング工事の両方を手掛けており、一級技能士4名が在籍しています。
自社施工だからこそ、現場の状態を確認しながら必要な工程を積み重ね、建物を長く安心して使用していただける施工につなげることを心掛けています。
さらに私たちは、「高品質は日々の片付けから」「元気の良い挨拶の徹底」「凡事徹底」を三原則としており、施工そのものだけでなく現場をきれいに保つことも品質の一部だと考えています。
広島市をはじめ、東広島市や廿日市市周辺で防水のメンテナンス時期が気になっている場合には、雨漏りが起こるまで待つのではなく、一度現在の状態を確認してみることをおすすめします。
まとめ|防水は年数と現在の状態を見て判断しましょう
防水のメンテナンスには一定の目安がありますが、「施工から○年経過したら必ず工事が必要」と一律に判断できるものではありません。
国土交通省の資料でも、マンションの大規模修繕では12〜15年程度で実施されている事例が多く、防水についても10年前後を過ぎた頃から状態を意識して確認しておくことは、一つの考え方になります。
一方で、防水材の種類や施工場所、日当たり、雨風、排水環境などによって劣化の進み方は異なります。
そのため、年数だけではなく、色あせ、ひび割れ、膨れ、浮き、水たまり、雨漏りといった症状が起きていないかも確認しましょう。
特に雨漏りが始まってからでは、防水部分だけでなく建物内部まで補修が必要になる場合があります。
「そろそろメンテナンスしたほうがよいのか分からない」という段階で状態を確認しておくことが、建物を長く使用していくための第一歩です。
広島市・東広島市・廿日市市周辺で
「前回の防水工事から年数が経っている」
「防水部分のひび割れや色あせが気になる」
といった場合には、お気軽にご相談ください。
現在の状態を確認し、必要なメンテナンスについて分かりやすくご説明いたします。
株式会社利上について
広島市の株式会社利上は、外装に関わる施工を行っています。
防水や接合部分(シーリング)の補修、外壁塗装や改修まで一貫して対応しています。
住まいの状態は見た目だけでは分かりにくいこともあります。
私たちは一つひとつ丁寧にお話を伺いながら、状況に合わせた最適なご提案を心がけています。
急いで工事を進める必要はありません。
まずは今の状態を知ることが、これからの安心につながります。
お問い合わせはこちら
【Q&A】
防水工事は何年ごとにメンテナンスすればよいですか?
工法や施工場所、建物の環境によって異なるため、一律に「○年ごと」と決めることはできません。
国土交通省の資料ではマンションの大規模修繕は12〜15年程度で行われた事例が多いため、施工後10年前後を過ぎた頃から状態を意識して確認することが一つの目安になります。
防水工事から10年経ったら必ず工事が必要ですか?
必ずしも工事が必要とは限りません。施工から10年以上経っていても良好な状態を保っている場合がある一方、環境によってはそれより早く劣化することもあります。
年数だけではなく、ひび割れや膨れ、剥がれなどの症状と合わせて判断することが大切です。
雨漏りしていなければメンテナンスしなくても大丈夫ですか?
雨漏りが起きていないからといって、防水層に問題がないとは限りません。
表面の劣化や小さなひび割れなど、雨漏りに至る前のサインが現れている場合があります。
定期的に状態を確認することで、早い段階で必要な対応を検討できます。
防水の劣化で特に注意したい症状は何ですか?
ひび割れ、防水層の膨れや浮き、剥がれ、雨のあとに残る水たまりなどは確認しておきたい症状です。
室内やバルコニー下に雨染みが確認できる場合には、すでに雨水が内部へ浸入している可能性があるため、早めに専門業者へ相談しましょう。
広島市で防水メンテナンスを依頼する際のポイントは?
現在の防水層を確認したうえで必要な工事を説明してくれることや、下地処理まで丁寧に行っていること、防水だけでなくシーリング部分まで確認できることなどがポイントです。
当社では広島県を中心に、防水工事・シーリング工事の両方に対応しています。